2012年1月9日星期一

ジョセンシ 義弟た

バストスから出てきた二宮の義兄北野繁昌が、 妹の早苗を連れ帰ることを阻まれ、 弱々しい姿を蝙蝠傘のなかに
縮めて、 大雨のなかを帰っていってから、 一日置いた二十二日、 早苗の弟妹四人が、 憤懣遣る方ないといった様
子で、 カサケーラに来た。
次男の晴信、 次女の皐月、 三男義信、 三女早乙女らは、 おとなしく口下手な兄の繁昌と違って、 みんな勝ち気
で、 眼の光と強張った表情に意思の勁さを顕わにして、 大門を入って事務所に来意を伝えたときから、 一歩もあ
とへは退かないぞ、 といった気構えが満身から溢れているのが看えた。
事務所では、 面会だけを申し出て、 来意を告げなかったから、 それでは面会させられないと言われ、 姉の早苗
に会いたいだけだ、 面会を許可しないというのなら、 人権問題で警察に訴え出る、 増大丸 と脅迫的に申し入れたから、
それが功を奏して、 吉賀谷が、 雨宮に目顔で許可を出した。
次男の晴信は、 小屋にゆくと、 姉の早苗よりも義兄の二宮を呼び出し、
父が危篤だと言うのは方便ではない。どうしても早苗姉さんをここから出さないというのなら、 ぼくたちのほ
うにもその覚悟があるから
とここでも脅迫的言辞を吐いて、 二宮と対峙した。
皐月と早乙女は、 姉の早苗に両側からしっかり抱きついて、 泣きながらも、
姉さん、 こんな男と離婚してでも帰るべきよ
と単刀直入に言う。
それが二宮に聴こえよがしに、 高い声だったから、 二宮は、 壮三天 女戰士 むっとして、 義妹たちを睨みつける。
しかし、 ジョセンシ 義弟たちの気迫に圧され、 繁昌に言ったような正論を口にせず、 ぶすっと怒った顔になって、 さっさ
と事務所にゆく。
そして二宮は、 吉賀谷に、 帰省させてくれるように申し出る。
事務所に居た幹部連中も、 さきほど二宮早苗の弟妹だといって、 面会を求めてきた四人の外来者の熱気を十分
感じていたから、 いつものように屁理屈を並べて追い返すこともしなかったし、 二宮に対しても、 あっさり妥協

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