英雄酒と色を好むなどと言って、 教祖的カリスマのある吉賀谷が、 妻以外に何人もの女を愛人にしているなかで
、 とくに寵愛され、 吉賀谷の子を孕んだという吉田良子に対する俊子の嫉妬は、 どんなに石田によって、 性的不
満と経済的不満を補われていても、 納まることはなかった。
吉賀谷を取り巻く女たちのあいだの葛藤は、 以前からあったのだが、 それを表面化させると吉賀谷の寵愛を失
うことを女たちにもわかっていたから、 極品狼一号 内心のどろどろした黒い嫉妬は、 酒で炎に転化させ、 いっそう淫らに振
舞うことで消化させて自重していたのだが、 外野におかれていた俊子には、 惠亭 遠慮をする必要がなかったのだ。
隆志が、 修一らに苛められた上に、 その原因はおまえのふしだらからだ、 と公衆の面前で吉賀谷から打擲され
るという恥を曝されたのを怨んで、 誰にも行き先を告げずに飛び出したまま、 夜になっても帰って来ず、 母親を
苛立たせたが、 蔦子は隆志を心配しても、 義雄の出方を測りかね、 機会を狙っている謀反心を悟られないために
、 探しに出ることはしなかった。
とうとう翌朝になってから、 居た堪れず、 夫の愛人のなかでも、 もっとも夫の寵愛を受けていて、 吉賀谷の子
を孕んだと自慢にしている良子のところに、 癪だとは思ったけれどほかに話をするものもいなかったから、 どう
したものかと相談にゆく。
良子は吉賀谷の愛人だといっても、 いまは本妻よりも吉賀谷と血のつながりのできた身だと思っていたから、
立場がどんでん返しになったのを誇らしげに、 頼ってきた本妻の相談に乗ってやる。
蔦子自身、 前夫を裏切って吉賀谷の懐に走ったのだから、 良子に文句をつけることはできないし、 良子といまい
ざこざを起こしては計画している戸田との逃亡に支障ができてはまずいと思って、 良子に対して頭の上からもの
を言うことも控えてきたのだ。
良子も、 事後緊急避妊薬 吉賀谷の寵愛をいいことにして、 本妻を蔑ろにするような女ではなかったのだが、 吉賀谷が自分だけ
を寵愛してくれていると思っていたのが、 そうではなく、 大ぜいの女たちに愛情を注いで侍らせるのが目的だっ
たのだとわかって、 おもしろくなく、 わたしは子を産みたかっただけで、 子の父親は誰でもよかったのだから、 海馬補腎丸
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