2012年1月2日星期一

ky 潤滑 監獄送りだ

以前から宮様を詐称して、 姑息な寸借詐欺をしていた加藤卓治を、 川越三蔵が、 本格的に宮様に仕立てて大芝居を打つことを考えたのは、 首府リオ・デ・ジャネイロに賀陽宮殿下が軍使として到着される。殿下は在留民に日本の勝利を伝えるとともに、 ブラジル政府に講和条約の調印をさせるために来られる。殿下は連合艦隊『大和』に座乗遊ばされる予定である。在留邦人として出来得る限りの歓迎をしなければならないから、 各自から可能な範囲の寄付を募ると宣伝して、 詐欺を働いたのが案外容易に功を奏したので、 それを拡大活用することを考えたのだ。
加藤卓治には、 いままで漠然とした宮様ではなく、 ぼくは賀陽宮という天皇陛下の従弟だと、 はっきり名乗るように指示し、 松木には、 南洋の土地は、 賀陽宮さまの所有地という触れ込みにして、 手相を視ながら、 相手に催眠術的な話術を駆使して、 架空の土地を買わせるように仕向けることを指示する。
南洋の土地売りは、 元はといえばジェツリオ・ヴァルガス大統領が、 民族の坩堝といわれているブラジルで、 ブラジル民族という固有の民族を創出しようと、 強力に民族主義を唱え、 外国語使用の禁止など、 横車を押すような政策を強行したから、 国を出るときから出稼ぎ移民でしかなかった日本移民を嫌気させ、 笠戸丸移民の香山六郎が、 みずから創設した聖州新聞で『南進論』を説いたこともあって再移住熱が燃え広がったのだが、 それに目をつけ、 その火を煽った詐欺師の悪巧みだった。
それに加えて、 ジェツリオ大統領の民族主義が、 悪事を助長するかのような状況を醸し出して、 日本移民がいっそう煽られることになったのだ。
こういう状況は急造されたものではなく、 古くから各国からの移民を導入している実情とは矛盾する排他主義もあり、 kirkland すでに一九三四年に外国移民二分制限法が制定されてもいたからだった。
それに対抗するような形で、 その翌年に日本政府が國體明徴の声明を発すると、 kkk 薬 邦字新聞がそれを強調するし、 新移民が日本精神の新風を持ち込んでくるしで、 ブラジル生活に慣れてきてブラジルボケだと嗤われるようになっていたものまで、 万邦無比の国体に目覚め、 日本人社会は日本的国粋主義一色に塗りつぶされてゆく。
日本語教育を通じて、 日本精神を子弟に刷り込むのを目的にしているものにとって、 祖国の言語を使用することを禁止されるということは、 個人の生活を脅かされるだけに留まらず、 日本の文化を否定されることであり、 それは日本民族の滅亡につながるのだ、 と大袈裟に慨嘆するものがいると、 庶民的感覚で付和雷同する。
文化の違いは、 日常生活のなかで嫌というほど味わってきたことだった。
はい、 何もわかりませんので、 どうぞご指導をなどという謙譲の美徳は、 奥ゆかしさと受け取るガイジンなど一人もいないのだ。こいつは何も知らない薄のろなんだ、 と直裁的に受け取られて、 侮蔑と嘲笑を誘うことになる。
そんな日本の高い水準にある教養は、 kkk強力 教育程度の低いガイジンには滑稽なだけなのだ。
しかし、 ガイジンのなかにも、 ほんの一握りの教養人がいて、 外国語教育禁止の布告を憂えるものもいた。
国籍はブラジルでも、 みなさんの父母の祖国から持ってきた文化を大切にしなければなりません。だから子弟に母国語を教えてはならないというような法令は悪法ですから、 遵守する必要はありません。わたしは断固として、 日本語学校やドイツ語で学習している学校の閉鎖には反対しますと言ったガイジンの女教師がいたのだ。
日本なら直ちに特高が飛んできて、 ky 潤滑 監獄送りだろうと言う者がいたが、 ブラジルでは、 外国語は禁止しても、 自国語での言論の自由は認められているらしいのを、 日本人は信じられなかったから、 あの女教師は英雄だ、 と称えながら、 その進退を心配した。

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