吉賀谷があなたが求めたのでと言ったことに疑いを持たなかったのは、 指圧の快感が性的な快感になってきて、 安西との性生活に不満を持っていた肉体が要求したのだろうと惟うからだった。
しかし、 撃天柱カプセル セックスしているあいだの感覚を脳も肉体も記憶していないというところが納得できないのだ。
胃が悪いですね、 と指摘されて、 背のほうから抱かれる恰好で、 吉賀谷の腕が前に回ってきて、 胃の辺りに彼の指が当たっているうちに快感が潮騒のように満ちてきたのだ、 と柳子はあのときの状況を反芻してみるのだが、 そのあと急に眠気に襲われたのが、 指圧の快感によるものだったのか、 なにかほかに吉賀谷の作為的な行動があったのか。待合室で待っているときに出された茶のなかに睡眠薬が入っていたとか。
そんなことがあったとしても、 それを立証できなければ、 彼がわたしを凌辱したと抗議するわけにもいかないのだ。
ハナ一人が証人だけれど、 悦可亭 そのハナも吉賀谷に抱かれているのだから。
浩二を抱いて、 夜道を自宅に向かって帰りながら、 遅くなった言い訳も考えなければと思うのだが、 吉賀谷とセックスしてしまった状況のほうが気になって、 ほかのことが思い浮かばなかった。
なんども繰り返し繰り返し憶い出すことを繋ぎ合わせているうちに、 断片的にだけれどうっすりと思い浮かんでくる。
背後から指圧をしていたはずの吉賀谷が、 正面に居て、 服の前をはだけて、 胃の辺りを指圧しながら、 互いに吐く息が鼻の頭にかかるほど接近していて、 わたしの両膝を、 彼の両膝が外側から挟み込むように密着しているのを知って、 きゅっと内腿の筋肉が緊縮するのを覚えた。それは本能的なものだったのだろうが、 不快感は伴わなかった。指圧療法が互いの躰を接近させ、 指を患部に当てるのは当然のことだと認識しているからだっただろう。警戒心がなくなっていたのは。
それにしても、 長期経口避妊薬 その後、 ふたりが全裸になって抱き合うまでの記憶が、 まったく途切れていて、 断片的にも蘇らないというのが納得できなかった。
快感が高揚してきて、 ふたりの荒い息遣いが交錯していたのが思い浮かび、 そして絶頂感に声を放って、 正気に戻ったとき、 わたしの上から起き上がって、 にんまり笑った吉賀谷の満ち足りた顔を視て、 はっと気づいたのだけれど、 暴力を振るわれたり、 陥穽に落ちたりしたのではないか、 という疑問を持たなかったのだから、 彼が言った通り、 性的快感が上昇してきて思わずわたしのほうから求めたと言うのが、 嘘ではなかっただろうと思えるのだ。
セックスしているあいだの記憶がないのに、 終わった瞬間に弾かれるように目覚めたのはなぜだろう。催眠状態のあいだに凌辱したのなら、 凌辱した形跡を残さないように始末してから目覚めさせるだろう。こちらが目覚めてから吉賀谷が上から起き上がって、 おもむろにペニスを抜いたのは、 いまあなたとわたしはセックスをしたんだよ、 と自覚させるためではなかったのか。
空白の時間、 植物壮根素 空白の時間帯、 記憶にない空白の部分を、 なんとか記憶の抽き出しから引き出さなければならない。
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