ハナ、 席を外しなさい
と心持ち切っ先を流した。剣道で言う無手勝流の構えだ、 とアラモで佐藤剛三から教わった剣道に関する話を想い出していた。
柳子は、 ふふん、 マジックラブポーション と鼻の奥で、 相手が一節の間を置いたのを嗤った。
過激な日蓮宗の僧侶で、 桜組挺身隊という組織をつくり、 日本の出先機関に対し強行に帰還船の要求をするという、 吉賀谷の桜組挺身隊結成の主旨を、 雨宮からは聴いていたから、 よく観察して帰り、 浩一に報告しなければならない、 と柳子は考えた。
そういうジャーナリスティックな内心まで見抜かれてはならないと思って、
お噂はお聴きしていましたが、 先生は噂以上に魅力のあるお方だと、 お会いして感じました
と柳子も、 マカ【MACA】まか 社交性に富んだ柔軟戦法に切り替えた。
柳子が、 初対面の吉賀谷から受けた印象は浩一が言うように、 どこかに胡散臭さはあったが、 それは痩せぎすで、 顔の陰影が濃いせいだろう、 陰険な感じを受けるのは、 と割り引いて視た。
柳子が割り引いて見たのは、 なんと表現していいのかわからないけれど、 ぐいぐいと惹きこまれるような牽引力があって、 魅力的な男には違いなかったからだった。
安西浩一も初対面のときには、 古武士のような容貌と知的な感じから、 川俣二郎と対比して、 男の魅力としては安西のほうに軍配を上げるなあ、 と思ったのだが、 セックスをして悲観し、 夫婦になって平凡に見えてしまったので、 軽々しくは判断を下せないとは思ったのだが、 吉賀谷は、 マグナRX 何かしらプラスアルファーを持っているように感じるのだ。
そのとき柳子が、 そのプラスアルファーをなんと表現すればいいのかと思って、 脳波の回転を速くする。
ずっとむかし初恋をした川田鷹彦と言う青年が、 人の上に立とうとするものには意識的な融和策よりも、 自然に備わったカリスマ性がなければならない、 と言ったことを、 吉賀谷と身近に対面して、 Magna RX ああ、 これがカリスマというものではないだろうか、 とわかったからだった。
それは預言者だとか呪術者が持っている天与の資質だという。そういえばたしかに、 吉賀谷義雄という男にはカリスマという人間の五感、 いや第六感をも超越した神懸り的なものが備わっているように思えた。
視線に暗さと刺々しさを感じるけれど、 話す声が少し女性的な高音でよく通るし、 その女性的な声を意識して抑えようと調子を落として話すからか、 かえって甘くて優しい感じになり、 彼への警戒心を中和させる。
距離を保って視た印象と、 近く接して話し合ったあとの印象とでは、 吉賀谷に対する考え方を一変させるほどの違いがある、 と柳子は惟った。
人間を、 ちょっとした印象だけで評価を下してしまうのは間違いだ、 と吉賀谷は口では言わなかったが、 そう反省させるようなところがあった。
そして、 指圧療法の実際的な効果によって、 一挙に信頼感を得るのだから、 いい評判が立つのは当然だと思った。
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