そう言って苦渋を噛み締めていた浩一に、 清吉は同情を示していた。
隊員が浮き足立っている状態になっても、 悪運の強いものには、 悪魔が手を貸すようだった。
砂塵を巻いて小型トラックが大門の前で停まった。
雨宮がすぐ席を立って、 外に出た。
小型トラックの助手席から降りてきた男と雨宮が、 ブラジル語で声高に喋り合っているうちに、 雨宮の動きが
活発になって、 いそいそと大門を引き開ける。
事務所のなかから様子を窺っていた吉賀谷の勘が働き、 棚ぼた式の幸運が降ってきたのだとわかった。
先生、 左翼系の新聞社から、 食料のプレゼンチを持って来たんです
雨宮が大声で言うと、
おうっ
と吉賀谷が喚声に近い声を挙げて、 顔色がぱっと映え、 大門のほうへ走った。
そして、 助手席から降りてきた背広姿の男のほうへ、 セックス キング まだ距離があるうちから手を伸ばしていって、 両手で相
手の片手を包むような握手をした。
ぼくがここの責任者の吉賀谷です
隊員たちには、 かつて見せたことのない、 崩れた笑顔をつくって言う。
ああ、 ヨシガヤさん。名前は新聞紙上で拝見し、 よく知っていますよ
すでに知名人になっていることはうれしかったが、 この男が記憶したヨシガヤが、 いつの新聞の、 女誑
しという記事なのか、 詐欺師という記事なのか、 桜組挺身隊に関する記事のなかでなのか、 最終的な
領事館への殴り込みを取り扱ったものなのか、 九州神龍 どういう記事によって知った姓名なのかわからないから、 吉
賀谷はよろこんでいいのか、 警戒しなければならないのか、 判断ができなくて、 あいまいな表情で肯く。
あなた方が、 日本の共産党と連携して運動している団体だと聴いたもので、 ロゲイン 5% ちょっと取材したいし、 なにより
も頑張ってもらわなければと惟って、 食料を差し入れに来たんですよ
このガイジンの新聞記者が話す早口のブラジル語が、 吉賀谷に全部わかったわけではなかったが、 そばに居る
雨宮が適当に通訳したから、 双方の会話はスムーズに進んだ。
何はともあれ食料の差し入れだというのだから、 理由などどうでもよかった。思わず足が地から浮き上が
るほどの朗報には違いなかった。
吉賀谷にすれば、 取材に来た新聞が何系であろうと構わないのだ。桜組挺身隊が正当な主張をして、 日本の出 Rogaine 5%
先機関の領事館が、 自国民を蔑ろにする悪者であるように書いてもらえば事足りるのだ。
そういうふうに書かせる話術には自信があったから、
どうぞ、 事務所に入ってください
と丁重に招じ入れる。
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